ゴルファー必見!【第三章】疲れ知らずの身体作り!
ポジティブストレッチの西手です。
第一章、第二章はご覧になられましたか?
まだの方はぜひ、そちらから見ることをお勧めします!
https://www.positive-stretch.com/blog/p2072/
読まれた方はぜひ、こちらも読んでいってください!
ゴルフにおける強さ
ゴルファーはマシンやフリーウエイトといったジムでのトレーニングで平均を上回る強さを発揮できても、その強さをゴルフコースで発揮できなければフィットネスに費やす時間は無駄に等しいです。
ゴルフのための強い身体を養育するのに従来のボディビル的トレーニングの出る幕はほとんどないです。
ボディビルダーにとって重要なのは、個々の筋肉の大きさ、そしてエクササイズの中で何キロのウエイトを動かすことができるかです。
ゴルファーの場合、筋肉を適切な流れで動員すること(各エクササイズを行う際に使うべき筋肉を正しい順序で使うこと)に集中しながら複合的に身体を動かすことが求められます。
筋力は重要でないと言っているわけではないが、ここの筋肉が連動・協働しなければ、せっかくの筋肉もゴルフのスイングでは役に立たないのです。
このことから、個々の筋力を高めるだけでなく筋力の協働を向上させるようなエクササイズを組み込んだフィットネスルーティンを作ることが不可欠です。
これが素の力ではなく、機能的筋力を作り出すということです。
本当の意味で「ゴルフ的に強く」なるためには、ゴルフスイングに必要とされる全関節可動にわたる強さが必要です。
動きの中でどこかの関節が弱ければ、ゴルフスイングに崩れが生じます。
ベンチや従来のマシンでの動きのひとつの面しか使わないウエイトトレーニングは機能的筋力の発達を大きく妨げます。
このやり方では、身体はエクササイズを行う際に全可動域にわたって安定性を生み出し維持する必要がなくなります。
この安定性を生み出し維持する能力こそがゴルフに必要とされるので、エクササイズのルーティンにしっかりと組み込まなければならないのです。
そうすれば、体力トレーニングで養育した力がゴルフコースでこれまでよりも格段に発揮できるようになるのです。
ゴルフでは走ったり跳んだり相手を倒したりするわけではないからゴルファーは力が強くなくてもよいと考える人が多い。
こういった考えを抱くのは「力」という言葉がジムで135kgのベンチプレスをやっている筋骨隆々の男性の姿を想起させるからです。
これは、力の一形態にすぎない。
トップレベルでプレーするためにゴルファーが必要とするのは機能的筋力であることは既に述べました。
この力が重要であるのにはもうひとつ大切な理由があります。
障害の予防です。
一般の人はゴルフと障害という2つの単語が結びつくことはないかと思います。
ところが、プロゴルファーや熱心なアマチュアゴルファーは誰でも知っているとおり、ゴルフに障害はつきもので避けて通れないところがあります。
ツアープロのレベルにおける障害の統計値は驚くほど高い。
ツアーに参戦しているプロ選手の半数が毎年、何週間もゴルフができなくなるほどの怪我をします。
出場している選手の30%は障害を押して出場している。
これは大変高い数字であるが、障害ひとつでツアー出場権を維持できるかどうかの分かれ目になる。
ツアープロにとってツアー出場権は労働許可証です。
出場権を失えば仕事も失う。
ノンプロのゴルファーであれば、障害により何ヶ月もゴルフができない、悪くすればゴルフを完全にやめることにもなりかねない。
以上の理由だけでも、極力障害を防ぐために「ゴルフ的な強さ」を高める必要があります。
強さと障害とがどう関係しているのかとまだピンと来ないかもしれません。
ただ、ゴルフで起こる障害は 大きく分けて2つのタイプ があります。
関節の障害や軟部組織(筋肉、腱、靱帯)の障害です。
ゴルフでは(キャディーでない限り)重い物を運んだり動かしたりすることはないが、スイングのスピードゆえ大変大きな力が発生します。
筋肉と関節はこれらの力を生み出すのを助けるだけでなく、スイングを減速させ最終的には停止させるための相反する力を生み出すことができなければなりません。
筋力【個々の筋力と機能的な筋力の両方】が高まると、ゴルフスイングでの力に耐えるだけの能力も高まります。
これらの力を生み出し減速させるに十分な筋力を持っていなければ、間違いなく受傷します。
軟部組織は最初の砦であるが、この軟部組織の強さがスイングのスピードと回旋をコントロールできなければ、関節がそのエネルギーを吸収し始めます。
関節はある程度の力に耐えられるが、加速と減速の主役にはなり得ないのです。
このような状況になると必ず障害を引き起こし効率的なスイングを生み出すことができなくなります。
したがって、強さを高めることでゴルフのスイングが上達するだけでなく、何度でも好きなだけゴルフのスイングをすることができるようになるのです。
エクササイズプログラムに正しく取り入れることによって、自信と運動有能感の両面が急速に高まっていく。
加えて、障害で休みを余儀なくされ上達のスピードが鈍ってしまうこともなくなる。
エクササイズで上達すれば、ゴルフコース上でも無理なく身体をコントロールすることができるようになります。
機能的に強くなり、 「ゴルフ的に強く」なる というわけです。
ということで今回もエクササイズを紹介していきたいと思います!
①プリエ・スクワット
②ハーフサイドプランク・ヒップシリーズ
③ワンレッグ・リーチング・スクワット
の三つをやっていきます!
①プリエ・スクワット
補助筋群:股関節内転筋群、ハムストリングス
1、肩幅より広く両脚を広げて立ち、さらに両足は45°外に向ける。
2、お尻を後ろに低く落として、両腕を肩の高さに上げる。
3、両足の上に両膝がくるようにして腰を低くしたポジションのまま、背中はまっすぐに保つ(腰を低くしているとき、膝が内側に倒れないようにする。)
4、大腿が地面と平行になるくらい、腰を低くするよう試みる。
5、適切な回数連続して繰り返す。
地面の抗力を利用してとてつもない力の総量を作りだす。回転の力が地面から跳ね返ってきてゴルファーに活用される。これはゴルフスイングのパワーを作り出す最初のステップです。両足の外旋は、腰を低くしているときの股関節をより動きやすくしてくれて、また、膝へのストレスの軽減にもなる。
②ハーフサイドプランク・ヒップシリーズ
補助筋群:回旋筋腱板、内腹斜筋、外腹斜筋
1、側面を下にして横になり、右前腕と右膝で支える。左膝を空中に浮かせて地面と平行にする。身体は、頭から股関節、足までが脚の上の面で一直線になるようにする。下の膝は90°に曲げる。
2、10秒間保つ
3、左膝を地面の方に下げて平行に戻す。そして2〜10回繰り返す。
4、左脚を空中に戻してそこで保持する。右股関節を地面の2.5cmのところまで下げる。肩は動かさないようにする。股関節を再び上げ連続して適切な回数をやり抜くまで繰り返す。
5、反対側を繰り返す。
アマチュアは股関節を十分に回旋させたり、インパクトで骨盤を安定させて目標に向かってスライドしないようにしたりする能力に欠けている。
この動作は、股関節と骨盤の安定筋に極めて大きな筋肉を必要とする。つまり骨盤周りの強さを高めるトレーニングである。
③ワンレッグ・リーチング・スクワット
補助筋群:足部内在筋、中臀筋、股関節内転筋群、三角筋前部
1、左足を右ふくらはぎの後ろにクロスして立つ。
2、お尻を後ろに押し出すようにスクワットして両膝を曲げる。
3、膝を曲げながら、バランスを保つために両腕を伸ばしていき肩の高さまで上げる。
4、股関節を前方に押してスクワットからゆっくりと立ち上がってくる。
5、必要な回数行って、脚をかえる。
とてつもない安定性とバランスを同時に必要としながら、機能的な脚とこあの強さの両方を高めるトレーニングである。
ぜひ、チャレンジしてみてください!!!
以上、西手でした。
参考書籍:ゴルフ解剖学
著:クレイグ・デイビース
著:ヴィンス・ディサイア
翻訳・監修:川上康雄・武田淳也
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